NO DIRECTION HOME
埼玉に住む幼馴染からの年賀状で、暮の有馬記念を獲ったとの報告。
3連複だそうだがそれでも19万馬券。羨ましい限り、近ければ即ご相伴に
与るんだがそうもいかない。こちらは一時盛り返したものの、昨年は近年
になく惨敗、回収率は40%。今年は暖かくなるまでしばらく様子見といこう。
正月に観たDVDをもう一本紹介したい。
昨秋、ナンバのBOOKOFFで手に入れたが、2枚組3時間半ということで
ちょっと気を入れないと観れないなと、以来本箱で埃を被っていた。
これを観る気にさせたのは正月読んだ3冊の本。町の図書館から借りて
きた『ボブ・ディラン自伝』、『ジョーン・バエズ自伝』、『エリック・クラプトン
自伝』を読んだせいある。歳のせいかも知れないが、中・高・大の間に
見聞きした映画・音楽がやたらに懐かしい。ことに今なお現役で活躍する
ディランやクラプトン、ストーンズの音楽、そしてヌーベルバーグ前後の
フランス・イタリア映画等々、近くのレンタルで借りてはライブラリーに加えて
『ノー・ディレクション・ホーム』(2004年)、マーティン・スコセッシが監督で、
ボブ・ディランのデビューから、スーパースターへと変貌を遂げるまでの
道のりを、ディランと同時代の音楽仲間や関係者の証言、デビュー前後の
数多くの貴重な映像・音源などで構成されたドキュメンタリー映画だ。
モチーフになっているのがディラン唯一のヒットチャートNo1となった「ライク
・ア・ローリング・ストーン」の一節、“NO DIRECTIN HOME”。
how does it feel どんな気がする
how does it feel どんな気持ちだい
to be on your own たった一人ぽっちで
with no direction home 帰る(安住する)ところもなく
like a complete unknown 誰にも知られず(相手にもされず)
like a rolling stone ただ転がり続ける石ころのように
生きていくのは?
とでも約せばいいのか。
彼がデビューしたのは1962年、ジョーン・バエズなどどともに社会派
フォークソングの新しい旗手として一躍脚光を浴びた。メロディーライン
やコード進行は結構凝っているのだが、本人が歌う時は仏頂面というか
無表情で、敢えて平板な感じで歌っているようで好き嫌いが分かれていた。
「風に吹かれて」や「Mr.タンブリンマン」はピーター、ポール&マリーと
バーズで世界中で大ヒット、日本ではむしろソングライターのイメージが
強かったように思う。
彼の若い頃の歌にはストレート過ぎる棘があったし、毒があった。(これ
はウッディーガスリーやピート・シーガーの影響大。)強いもの、権力を持
ったものへの敵意といえるだろう。当時、人種差別を容認していた社会、
泥沼に入り始めたベトナム戦争を継続する政府、そして音楽業界を支配
するコマーシャリズム等々、様々な既成の体制へのプロテスト(抵抗)
だった。それがいつの間にか、彼の意思とは関係なく反戦・反政府のシン
ボルにまつりあげられたことに嫌気したのか、フォークギターからエレキ
ギターに持ち替え、フォークロック歌手といわれるようなった。
映画のラストは、エレキバンドで登場したディランに対し、客席から「ユダ
(裏切り者!)という罵声が飛び、ディランは「お前は嘘つきだ!」と応酬、
その後淡々と「ライク・ア・ローリング・ストーン」を演奏し始めて終わる。
この映画全編を通して流れる彼のインタビューの中で、最も興味深い
のは「私はパフォーマーになりたい、パフォーマーでありたい」と言って
いること。多分、アコースティックであれエレキであれ、フォークであれ
ロックであれ、上っ面だけのミュージシャンやアーティストなどという安
っぽい呼び方ではなく、パフォーマー(クリエイティブな表現者)としての
生き様、めざすところが“HOME”なのだろうと勝手に思ってしまった。
監督のマーティン・スコセッシは、ロバート・デ・ニーロを起用した『タク
シー・ドライバー』(ジョディ・フォスターは子供ながらこの頃から光って
いたなぁ!)以来、好きな映画監督の一人である。社会派といわれる
映画を撮る一方で、ザ・バンドの『ラストワルツ』、ローリング・ストーン
ズの『シャイン・ア・ライト』(現在公開中、是非とも観に行かなくては!)
などの音楽ものにも優れた才能を見せくれる。
加等Q監督が向こう3年の契約延長をしたとの広報発表があった。
3年後にはリーグ優勝を狙うということなので、改めてお手見み拝見
といきたい。
昨年は、順位はともかく先ずは残留が最優先で、相手に合わせた猫の
目布陣での戦い方で、戦術以前の3年間で目指すべきチームの戦い方
の方向性を定めて熟成させてくれるのだろう
それにしても監督契約の広報発表の文章の酷さ、ド素人というか。
身内に敬語を連発するなんて、社会人としてはありえない。親会社の
広報担当にチェックしてもらうべきだろう。それとも、これがこの企業
グループにとっては当たり前の表現(社風)なのか?
さらに韓国代表DF李正秀と正式契約を発表、後はディエゴだけ?
残留2年目に向けて着々とチーム作りが進んでいるようだし、このタレン
ト集団をどのようにまとめ上げていくのか期待したい。
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- NO DIRECTION HOME(2009.01.09)



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